日本の「鬼」とは、地域や時代によって、それぞれの特徴で描かれてきました。
全国各地の伝承(民話、伝説、民俗芸能)に登場する鬼は、地獄の化身や妖怪にたとえられている恐ろしいもの、悪役の鬼や、悪霊を追い払い豊作を祝い、人間のために善行を働いて災難を妨げる善い鬼など、多様な鬼がいます。
人間と鬼の物語は現代でも創作されています。


栃久保 操 の「鬼」とは…

栃久保操の鬼は生命あるものの「象徴」として「鬼」を捉えています。
東栄町の花祭りの鬼がモデルとなっています。

しかし、私の思考する「鬼」は伝承の鬼ではありません。現代に誕生した鬼で、特異な能力を持ちます。天衣無縫、自由に大飛空し、自由に休息し、明日への活力を発信してくれます。

2021年 利修仙人と三鬼の鬼


「利修仙人と三鬼の鬼」は私の生まれた鳳来町(愛知県)の伝説を描きました。利修仙人は鳳来寺山に住み、鳳凰という大きな鳥に乗って空を飛び、三鬼の鬼達を従えたと伝えられています。

利修仙人・りしゅうせんにん
西暦570年に生まれた日本の山伏。山伏とは日本各地の霊山で山岳信仰の「修験道」を習得し、特別な能力を身に付けた修行者のこと。利修仙人は703年に鳳来寺を開山し、309歳まで生きたという。

参考サイト

●新城市観光協会の 鳳来寺山と理趣(利修)仙人の解説
http://shinshirokankou.com/history.html

●「修験道」とは役小角・えんのおづの(通称:役行者・えんのぎょうじゃ)が開祖した日本古来の信仰
http://www.ubasoku.jp/presentation/shugendo.htm

●En no Gyoja – The Founder of Shugendo
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-00591.html